ゴルフ場で受付をするときにメンバーとビジターで分かれているのを見たことがありますよね。
このメンバーというのが、そのゴルフ場の会員権を所有している人たちのことです。
メンバーになると、どんなメリットがあるのか、その種類について解説します。
1.ゴルフ会員権を持つメリット
ゴルフ会員権とは、会員制のゴルフ場の利用権です。
ゴルフ会員権を持つことにより、会員制のゴルフ場で優先的な利用権、サービスを受けることができたり、クラブ競技への参加資格を得ることができます。
ゴルフ会員権は時価で売買されるものなので、一時期には株式と同じように投資目的で所有している人がいました。
(バブル景気時には1億円を超える会員制ゴルフ場がいくつもあり、そうしたゴルフ場は「億カン」と呼ばれていたそう。)
しかしバブルの崩壊と共にゴルフ会員権の相場が急落して以降、そうした目的で購入するという人はほとんどいなくなったのです。
今ではゴルフ会員権を保有している人というのは、プレーを楽しみたい、競技会に参加して技術を高めていきたいという趣旨の人が多く、プレー本位での会員権所有の時代となっています。
2.会員制クラブの種類
ゴルフ会員権を採用している会員制ゴルフクラブには預託金会員制、社団法人制、株主会員制、任意団体の4種類があります。
日本のゴルフ場の大半は預託金会員制を採用しています。
2-1.預託金会員制
ゴルフ場に一定額を預託金として預けて会員となる制度。
日本のほとんどのゴルフ場がこの制度です。
ゴルフ場はこの預託金を資金としてゴルフ場の運営をするという仕組みです。
預託金会員制では施設優先的利用権と預託金返還請求権(ゴルフ場に預けたお金を返してもらう権利のこと)の権利を持つことになります。
2-2.社団法人制
ゴルフと体育振興を目的として設立されたもので、利益追求を目的としない公益法人です。
基本的に会員権は一代限り、または直系者のみの継承とされています。
こうしたことからも想像ができるように、名門といわれる古いコースに見られます。(霞が関CC、東京GC、相模CCなど)
2-3.株主会員制
会員が株主として出資する形態。
株主会員制クラブの会員になると、株式会社と同じく株主総会で議決権を行使することができます。
つまり株主である会員はクラブの経営に参加することができる、ということです。
クラブが解散となった場合にはクラブの財産を株主の持分比率で分配を受ける権利を持ちます。
こうした資産と権利について正当に主張することができるという権利があることから、株主会員制は評価の高いものです。
2-4.任意団体
同好の人たちが集まって作った古い会員制のゴルフ場に見られるもの。
極めて少ない形態のもので、日本で最もプレーするのが困難であるといわれている軽井沢ゴルフクラブもこの1つです。
3.会員権の種類
会員権の中にも正会員、平日会員など、プレースタイルに応じた種類があります。
3-1.正会員
コース定休日を除き、全日のプレーが可能で、一般のビジターより優先的にプレー権が保証されています。
全てのクラブ競技に参加することもできます。
ゴルフ場によっては、ゴルフ場の委員・理事に選ばれてクラブ運営に参画することもできます。
ゴルフ会員権市場での流通性は圧倒的に正会員権が多くなっています。
3-2.平日会員
コースの定休日を除く月曜日~土曜日のプレーが可能であり、クラブの定める平日競技に参加することができます。
土曜プレー可の平日会員権の人気は高く、正会員の約50%の相場で流通性もあります。
(※週日会員と呼ぶコースもある)
3-3.週日会員
月~金曜日の平日のプレーが可能で、週日に休みが取れる人や主婦など、特定の入会者に限られます。
そのため価格も割安です。
(※平日会員と呼ぶコースもあります)
3-4.女性会員(婦人会員)
女性の入会制限をしているゴルフ場で、女性名義の会員権のこと。
ゴルフ場の「浴室・トイレ・ロッカー」などの問題により女性の入会に規制や制限をかけている場合に女性限定の会員権が発行されています。
女性制限がある場合、女性が入会する際は女性からの譲渡しか認めていないので、婦人会員権は一般的である男性会員権と比べプレミアムが付き割高となります。
※プレミアムが付く会員権は、譲渡の際に女性会員権(女性名義)は男性にも女性にも性別を問わず書換ができるようになっています。
4.会員権の登録者
会員権には個人会員と法人会員があります。
4-1.個人会員
個人で入会、登録する会員権で記名式の会員権です。
4-2.法人会員
企業が接待用などに会社の財産として保有する会員権でほとんどが記名式です。
記名式の場合は券面に登録された記名者本人以外は利用することができません。
ゴルフ場によって複数名の記名をすることのできるところもありますが、ほとんどのゴルフ場が1名のみの記名となっています。
法人会員権の価格は記名2名式であれば、個人正会員の2名分というように、数に比例した金額となります。
まとめ
メンバーコースというのはメンテナンスも行き届いており、プレーをするにも気持ちの良い場所が多いです。
そうした会員制のゴルフ場でプレーするというのは憧れますね。
ひとくちに会員権といってもその中には色々な形態があります。
日本のゴルフ場では預託金会員制が多く、預託金を支払って会員となります。
そうした預託金会員制の中でも正会員、週日会員、平日会員など、プレースタイルによって会員の種別を選択することができるようになっています。
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