2019年ゴルフ革命によって新しく施行された新ルール解説第3弾です。
今回はパッティンググリーンにおける新ルールと、ペナルティエリアにおける新ルールの大きく2つについて解説していきます。
改正の理由
2019年1月1日より施行される新ルールへの改正は
①ルールの簡略化
②プレーのスムーズ化
をはかる為に行われました。
これには、「複雑でよくわからないルール」を出来るだけシンプルにし、心者の人でも取っつきやすいゴルフ環境を提供することでゴルフ人口を増やすといった目的があります。
それでは、新ルールはどのようなものなのか見ていきましょう!
今回解説するのはこちらです。
パッティンググリーンに関する新ルール(4つ)
ペナルティエリアに関する新ルール(3つ)
新ルールについて、こちらでも解説しています
・【2019年ゴルフ新ルール①】OBの処置/バンカー/捜索時間について
・【2019年ゴルフ新ルール解説②】距離計測器の利用が可能に/距離計測器の種類
・【2019年ゴルフ新ルール解説④】ロストボールについて
パッティンググリーンに関する新ルール
パッティンググリーンにおける新ルールは4点。
(1)ピンを抜かずにパッティングができる
(2)グリーンの修復がすべて可能に
(3)誤ってボールにふれた場合は無罰に
(4)パットラインにふれて良くなった
それぞれ詳しく解説していきます。
(1) ピンを抜かずにパッティングができる
2019年以前は、ピンが刺さったままパッティングし、ボールがピンに当たってしまうとペナルティの対象となっていました。
新ルールからは理由に関係無く、ピンを抜かずにプレーすることが可能となりました。
これに伴い、ピンをさしたままのパッティングで、ボールがピンに当たってしまっても、ペナルティの対象ではなくなりました。
これは、ロングパットのときにピンを持っていてもらったりする手間を省くためです。
人によってはこちらのルールを適用することで「パットが入りやすくなった!」という方もいました。もしかするとスコアアップにも繋がっているかもしれませんね。
時間的に余裕があるような場合には、同伴者さんに「抜くか抜かないか?」(どちらの方が打ちやすいか)を聞いてみても良いでしょう。
(2) グリーンの修復がすべて可能に
これまでグリーンの修復は、ボールが落ちた際にできる打球痕(ボールマーク)のみに認められていました。
今回の改正により打球痕だけでなく、スパイクマークや動物の足跡などの修復も可能になります。
これは初心者ゴルファーから熟練ゴルファー、プロゴルファーと幅広いプレーヤーにとって大きな変化の1つですね。
\グリーンの修復はグリーンフォークで/
(3) 誤ってボールに触れても無罰に
パターを構えるときに誤ってボールに当たってしまって少し動いちゃった!なんて経験はありませんか。
ゴルフの原則は “あるがままの状態でプレーをする” ということなので、そこに違反してしまうこのような場合にはペナルティが課せられていました。
しかし今回の改正により、パッティンググリーン上でボールが動いてしまった場合にはその理由に関わらず元の場所に戻す(リプレース)ようにすれば、無罰でプレーを続けることができるようになりました。
(4) パットラインにふれて良くなった
パットラインとは、打ったボールが進むと思われる進路のこと。
これまではパットラインに触れることは禁止とされていましたが、改正によって、ラインに触れることが可能になりました。
※ただし、パットラインに触れて何か自分にとってプラスになる行為を行った場合には2打罰のペナルティとなるので気を付けましょう。
ペナルティエリアに関する新ルール
つづいてペナルティエリアに関する新ルールをご紹介します。
ペナルティエリアに関する変更点は3つ。
(1)新しい名称(ウォーターハザード→ペナルティエリア)
(2)クラブをソールすることが可能に
(3)石や葉を取り除くことが可能に
(1) 新しい名称(ウォーターハザード→ペナルティエリア)
ウォーターハザードはペナルティエリアという名称に変わりました。
なお、ペナルティエリアはウォーターハザードだけのことを指すのではなく、赤杭で示されている箇所(1打罰を受けて救済が認められる箇所)のことも指します。
(2) クラブをソールすること(地面につけること)が可能に
ペナルティエリアに入ったボールをあるがままに打つとき、ジェネラルグリーンと同じようにゴルフクラブを地面につけること(ソールすること)が可能になりました。
クラブが水や地面に触れてもOKということです。
ちなみにこれまでのルールでは、クラブがソールしてしまった場合には2打罰という厳しいペナルティが設けられていました。
(3) 石や葉などを取り除くことが可能に
こちらはバンカーにおける改正と同様。
ウォーターハザード内にあるルースインペディメント(石や葉など)を取り除くことができるようになりました。
まとめ
今回はパッティンググリーンとペナルティエリアに関しての新ルールについて解説しました。
今回ご紹介した改正は、すべてのプレーヤーに対して非常に大きな変更点となりました。
特にグリーンの修復については少しでも傷があると転がり方や方向が変わってしまうため、ボールマーク以外の傷を修復できないということは熟練ゴルファーでさえ悩ましいポイントでありました。
そこに対して思い切った改正が行われたということは、ゴルファーに寄り添った規則になったということが強く感じられます。
新ルールについては、こちらでも解説しています