2019年1月1日から改正された新規則の中に、持ち物に関してプレイヤーに嬉しい改正がありました。ずばり、『距離計測器の使用を許可する』というものです。
改正の背景と、どのようなものが利用可能なのかを解説していきます。
改正の目的
2019年1月1日より施行された新ルールへの改正は、①ルールの簡略化②プレーのスムーズ化をはかる為に行われました。
これには、「複雑でよくわからないルール」を出来るだけシンプルにし、初心者の人でも取っつきやすいゴルフ環境を提供することで、ゴルフ人口を増やすといった目的があります。
今回はこれまでの改正とは少し異なり「道具の使用に関して」の改正となります。
新しく距離計測器の購入を検討されている方も、この記事を読んで、どういったものが良いのかを改めてご検討ください。
新ルールについて、こちらでも解説しています
距離計測器とは?
距離計測器は、近年多く売れているゴルフ道具です。
距離計測器があれば、自分のいる場所からピンまでの距離をはかることができるほか、ウォーターハザードやバンカーまでの距離をはかれるものもあります。
プレー中に、こういった機械でピンの方向を覗いている人を見たことはありませんか?
望遠鏡にも見えるこちらの機械こそが、距離計測器です。
時計のように見えるこちらも実は距離計測器。
このタイプの距離計測器を付けてラウンドしてる方もこの頃多く見かけますね。
なんといっても使い勝手の良さが魅力ですが、もっと魅力的なのはライフスタイルシーンでも使用できるということ。
時計型の距離計測器の中には、スマートウォッチ機能を搭載しているものもあるのです。
カートナビにGPSが付いているものならカートからピンまでの距離が画面に表示されますが、残念ながら全てのゴルフ場がこのGPS付きカートを採用しているわけではありません。
カートナビ付いている場合でも、フェアウェイ走行が可能な場合でなければ、カート道路とピンまでの距離しかわからないので正確な距離はわかりません。
こうした理由と新ルール改正ということが加わり、距離測定器は持っておくべきゴルフアイテムの1つとなりました。
公式競技では2014年から使用可能に
2019年の新ルール改正まで、日本の競技では使用が許可されていませんでした。
しかし一方で、既に全英や全米の公式競技においては2014年から使用が認められていたことをご存知でしょうか。
世界では距離測定器の使用が常識となりつつある、というのが現状です。
使用が許可されているのは【距離のみ】を測るものだけ
嬉しい改正ですが、注意しなければならない点もあります。
それは、使用を認められるのは距離を測る機能のみが搭載されたものということです。
距離測定器には、距離測定のほかに色々な機能の付いたものが出ています。
距離以外に高低差や傾斜角度、風速などを計測できるものまであるのです。
このような距離以外を測る機能が付いているものは、その機能を使っていなくても、それ自体を使っているだけでルール違反となってしまいます。
競技に出る場合などには得に気を付けましょう。
距離計測器の種類は大きく分けて2つ
距離計測器の計測方法には大きく分けて2種類あり、それによって価格も異なります。
①GPS測定器
あらかじめグリーンのセンターやエッジの緯度経度がインプットされていて、複数の人工衛星によって距離を算出する仕組みです。
距離測定器とグリーンのセンターもしくはエッジの緯度経度を測定することで、距離測定器とピンまでの距離を算出します。
\おすすめはやっぱりGARMIN/
GARMINのApproach S62は、最先端ゴルフ機能とスマートウォッチ機能を両立したガーミンゴルフウォッチのフラッグシップモデル。
コースレイアウトや高低差情報、ヤーデージ計測など基本機能に加え、バーチャルキャディや風速風向き情報な どプレーヤーが求める情報をフルカラーで表示。
バーチャルキャディとは、プレーの傾向や風速/風向き情報から推奨クラブと狙うべきポイントをオススメする機能です。
通知機能や光学式心拍計内蔵で、スマートウォッチとしても活躍。
②レーザー式測定器
レーザー式の距離測定器は、レーザーをピンに向かって照射してそのレーザーが跳ね返ってくるまでにかかった時間で距離を割り出します。
その誤差は1ヤード以内と言われるほど正確なので、プロに同行するプロキャディが使っているのはほぼレーザー式の測定器です。
tectec ULT-S PRO・ULTX1000の最大計測距離、800ヤード・測定精度が±0.3Yで、新ルール対応の傾斜モード&外から見える簡易切り替りで競技ゴルファーにもオススメです。
バンカーやクリークもスピード計測できるスキャンモード、ピンの背景に木々が写りこんでも瞬時にピンを差せるピンモードと、新たにピンを差したことを知らせる振動(バイブレーション)モードも搭載しています。
正確性に定評があるレーザー式ですが、ピンが障害物で見えない場合には距離を測ることができないというマイナスポイントもあります。
今回ご紹介したtectectec ULT-S PRO・ULTX1000では心配いりませんが、簡易的なレーザー式を選んだ場合にはピンまでの直線距離の計測しかできないので、打ち上げや打ち下ろしの加減はしてくれません。
表示された距離を目安として、打ち上げや打ち下ろしは目視で確認しなければならない、といったものもあるので注意しましょう。
まとめ
距離測定器の利用許可という改正は、日本のゴルフ界が世界に追いついたとも言える画期的な改革です。
これまで距離計を使わず、ヤード杭に書かれた距離や目視でだいたいの距離を見定めていたという人でも、これを機に1台導入してみると正確な距離感が養われて良いでしょう。
同じ理由で、距離のほかに高低差などが表示される計測器を利用してみるのも大変おすすめです。
更にこちらを持っているだけで前の組との距離を測ることもできるので、打ち込み防止という安全面においても大変重宝すること間違いありません。
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